週刊誌報道で鳴りやまぬ研究所の電話
どんな伝承か
講演から一週間ほど経ったころ、週刊紙が心霊手術を初めて記事にした。その日から研究所の電話は鳴りやまず、手術を受けたいので紹介状を書いてほしい、心霊手術は本当なのか、といった問い合わせが次々に寄せられた。訪ねてくる人も毎日あり、長年の病に苦しむ本人や、その親、夫、妻、子が、光を見出した思いだからどうか助けてほしいと頼む。だが医学的な検査を経ておらず真偽を確かめられない以上、紹介状は書けないと答えるほかなかった。週刊誌に話すのではなかったと何度も悔いたという。結局、心霊手術を受けることについては原則として紹介状を書かない方針を定めた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
フィリピン心霊手術調査行(本山博・本山博・宗教心理学・昭和(1960年代))
宗教心理学者・本山博『フィリピン心霊手術調査行』。フィリピンの心霊手術(サイキックサージェリー)を二度にわたり現地調査した記録。第一回調査では、トレンチーノ教授宅で心霊手術師トニー・アグパオアと会い、メスを使わず素手で患部を開き腫瘍などを取り出すというトニーの心霊手術、トニーの生い立ちと九才で山にこもって心霊能力を得た話、心霊手術と守護神、マルセロの心霊手術を見聞し、トニーを来日させて皇居近くのホテルで超心理学的検査を行う。