週刊誌報道で鳴りやまぬ研究所の電話
どんな伝承か
講演から一週間ほど経ったころ、週刊紙が心霊手術を初めて記事にした。その日から研究所の電話は鳴りやまず、手術を受けたいので紹介状を書いてほしい、心霊手術は本当なのか、といった問い合わせが次々に寄せられた。訪ねてくる人も毎日あり、長年の病に苦しむ本人や、その親、夫、妻、子が、光を見出した思いだからどうか助けてほしいと頼む。だが医学的な検査を経ておらず真偽を確かめられない以上、紹介状は書けないと答えるほかなかった。週刊誌に話すのではなかったと何度も悔いたという。結局、心霊手術を受けることについては原則として紹介状を書かない方針を定めた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
フィリピン心霊手術調査行(本山博・本山博・宗教心理学・1971年(昭和46年))
『フィリピン心霊手術調査行』は、本山博が一九七一年に著した、フィリピンの心霊手術の現地調査記の上巻である。ライン教授の紹介で来訪したベルク氏を機に二度フィリピンへ渡り、トニー、ブランシェ、メリカド、ゴンザレスらの心霊手術に立ち会い、手術家の超心理学的検査や脳波測定を行った経緯を、見聞したままに記す。第一回調査、帰国後の日米での反響とインチキ騒動、第二回調査の三章からなり、巻頭に手術標本の病理診断書を掲げる。