夢に見た靖国神社の拝殿前
どんな伝承か
昭和五十一年のことである。三鷹市上連雀に住む人が、訪ねたことも見たこともない場所を、はっきりと夢に見た。そこには白いワイシャツに黒いズボンをはいた若い男が立っていた。二か月ほど経ったころ、その場所が、自分の勤め先となった靖国神社の拝殿の前だと気づいた。就職するまで、その神社には一度も足を運んだことがなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。