目黒の競馬で着順を当てた霊媒
どんな伝承か
著者は北村霊媒の力量を試そうと、二度にわたって目黒の競馬へ同行した。北村は勝負の二、三十分前に番付を眺め、軽く目を閉じて心を統一する。するとやがて訪れる決勝線の光景が心の眼に浮かび、一着や二着の馬の番号が強く残るのだという。8と3、6と9を取り違えることもあり、鼻の差で飛び込むような接戦は霊眼でも見分けにくかった。それでも三十四回の予測のうち、一着の馬を言い当てた割合は八割を超え、九割に近かったと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊研究とその帰趨(浅野和三郎・浅野和三郎・心霊科学・1934年(昭和9年))
『心霊研究とその帰趨』は、浅野和三郎が昭和九年に著した心霊研究の概説書である。昭和八年八月に浜寺海岸で開いた夏期心霊講習実験会のための稿本をもとに、人体のエーテル体、幽界・霊界・神界、霊媒と精神統一、幽霊屋敷、物質化・霊言・自動書記・霊視・物品引寄・心霊写真・直接談話などの現象を、欧米と日本の霊媒の例を引いて説く。緒論と十三章からなり、章ごとに参考書を挙げ、終わりの二章で心霊研究の教訓十五条と神霊主義の四大綱領を述べる。