大学講義室に開かれた不思議研究会
どんな伝承か
井上円了は明治十七年の夏から妖怪の研究に取りかかり、講学に必要だとして東京大学へ講究所の設置を建議するとともに、同志を集めて大学の中に不思議研究会を興した。三宅雄二郎、田中館愛橘、坪井正五郎、坪内雄蔵といった面々が賛同して名を連ねている。第一回は明治十九年一月二十四日、大学の講義室で開かれた。会員は次第に増えたが、井上が長く病床にあって世話ができなくなり、やがて休会となる。全国の有志へ趣旨を広告して報告を募ったところ、寄せられた通知は四百六十二件に及んだ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新霊交思想の研究――新スピリチュアリズム・心霊研究・超心理学の系譜(田中千代松・田中千代松・心霊研究・昭和(著述))
田中千代松『新霊交思想の研究―新スピリチュアリズム・心霊研究・超心理学の系譜』。19世紀半ばから20世紀の心霊研究の歴史を体系的にたどる学術書。