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掘り出された化粧坂の薬師如来

所在地岩手県奥州市(化粧坂)
年代慶長の頃
登場修業僧一円坊、四代明盛
出典胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説

どんな伝承か

慶長の頃のある夕暮れ、化粧坂の森を一人の修業僧が歩いていた。古びた衣を着て太い杖をついたこの僧は一円坊といい、この辺りが気に入ったように二、三歩あるいては立ち止まって四方を眺め、やがてここに小さな祠堂を建てて布教を始めた。代が続いて四代の明盛のとき、明盛が病名も分からぬ難病にかかり、名医名薬をもってしても平癒しなかった。ある夜、明盛は化粧坂の山中に仏像が埋もれている、それを掘って祀るべしという霊夢を感じた。告げられた場所を掘り起こすと一体の仏像が現れ、堂を建てて清め礼拝すると病は一夜にして癒えた。この仏像こそ小夜姫が贄に行く途中に納めたもので、今に伝わる化粧坂薬師如来であるという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説(胆沢町(編)・胆沢町史)

『胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説』は、胆沢町の町史民俗編の一冊のうち、第四章「口承・伝説」を収めたものである。第一節は松浦佐用姫と高山掃部長者の伝説を扱い、胆沢・水沢周辺の伝説地を列挙したうえで、町内に伝わる佐夜姫の本地物の写本や『南部叢書』所載の「奥州胆沢高山実伝」を翻刻する。第二節「いさわの昔話」は大蛇・狐・むじな・飢饉・戦後の怪異などの話を番号順に並べ、第三節「いろいろな昔話」へと続く。

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化粧坂薬師如来霊夢縁起病気平癒

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