遭難者の冷たい手と二階の足音
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どんな伝承か
六十数年ほど前のことである。海で遭難した人の家で例会が行なわれていた。やがて二階をミシッ、ミシッと歩く音が聞こえた。話者の兄が小便に立ちあがり、戸を開けようとすると、冷たい手がシャアと兄の足に触れた。兄は遭難した人と仲が良かったという。海で死んだのだから冷たい手をしているのだ、遭難した人が家に戻って来て歩いていたので音がしたのだと語られている。脇野沢では、亡者も亡者船も海で遭難して死んだ人と関係があると考えられており、この話はそれをよく示すものとされている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
脇野沢村史 民俗編――伝説と世間話・キツネ伝承(脇野沢村(編)・脇野沢村史・自治体史(民俗))
『脇野沢村史 民俗編』第七章・口承文芸所収の伝説と世間話。青森県下北半島・脇野沢村の口承を採録する。脇野沢を七地域に分けて語る地名起源伝説、子供を脅す妖怪モコ・ジョジョ、海に現れる亡者船、そして数多く語られるキツネ伝承を中心とする。
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むつ市の伝承
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