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武士団の帰農と農民の反発

所在地島根県安来市伯太町母里
年代明治三年
登場速水保孝、出雲の人々
出典出雲の迷信
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どんな伝承か

明治初期、島根県の母里藩では士族の身分を失った武士団が農業への転換を余儀なくされた。一六二人の家臣が帰農を申し出たが、必要な約一二〇町歩の農地を確保するため三万七千両の資金が費やされた。武士としての特権的地位から寄生地主としての農村支配へと転身を図る試みが進められたが、強制的な土地売買を通じて実現された。

原典より

武士団にとっては、田園にあって、悠々としているこうした寄生地主の生活こそ、一番望ましいものと考えられたという。—— 出雲の迷信(速水保孝・速水保孝・憑きもの研究・昭和(1970年代)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

出雲の迷信(速水保孝・速水保孝・憑きもの研究・昭和(1970年代))

速水保孝『出雲の迷信』。自ら狐持ちの家に生まれた著者が、出雲・隠岐・伯耆の狐持ち迷信を、家筋の系譜・近世史料・社会経済史の観点から徹底的に解明した憑きもの研究の集大成。第一章では自家が狐持ちとされた悲しみ・隔地心中事件・叔母の嫁入り口の差別を語り、第二章で憑き・狐憑き患者・人狐と狐持ち・おさき・くだ・いづな・とうびょうを概観する。第三章では犬神統の部落・上馬荷の人々・犬神使いの歴史・四国と豊後の犬神を追う。

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