トップ > 京都府の伝承 > 京都市

足音で吉凶を当てる安倍師泰

所在地京都府京都市伏見区問屋町(北国屋)
年代伝承(口承)
登場安倍師泰、足音で人の身の上の吉凶を占った男
出典にっぽん妖怪の謎

どんな伝承か

井原西鶴の『諸国ばなし』巻一に、京都の伏見に住む安倍師泰という男の話がある。この男は人の足音を正しく聞き分け、その調子からその人の身の上の吉凶を占うことができた。伏見の問屋町にある北国屋の二階座敷で、大通りを行く人の足音を聞くと、すぐに産婆だと言い当てた。次に通る足音は二人なのに一人の足音だと言うので見に行かせると、下女が小さな娘を背負って歩いていた。さらにその次の人については、鳥の類で自分の身を大事にする者だと言い当てたという。

原典より

伏見の問屋町の北国屋の二階座敷で、大道をゆく人の足音を聞き、すぐ「産婆」といいあて、次に通る足音を「二人ぢゃが、独りのあし音」だという。—— にっぽん妖怪の謎(阿部正路・阿部正路・妖怪学・1992年(平成4年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

にっぽん妖怪の謎(阿部正路・阿部正路・妖怪学・1992年(平成4年))

『にっぽん妖怪の謎』は、阿部正路が平成四年に著した日本の妖怪論である。神の零落した姿としての妖怪という見方から、記紀や『今昔物語集』『太平記』、西鶴や『耳袋』、鳥山石燕の画図、近代文学や漫画までを引き、鬼・天狗・河童・狐・蛇・鵼などの出現と変遷を論じる。五章に分け、魔女・妖精・吸血鬼など外国の妖怪を扱う十篇のコラムを挟み、あとがきでは秋田の将軍野に生まれ柳田国男・折口信夫の門流につながる著者の来歴を語る。

種別から探す

吉凶予知

京都市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『にっぽん妖怪の謎』の伝承