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広森神社の鳥居に掲げる大蛇

所在地広島県安芸高田市美土里町本郷(広森神社)
年代天文年中
登場佐々木式部、佐々木角兵衛、正保二年に勧請したとも伝わる人
出典高田郡史 民俗編――伝説

どんな伝承か

美土里町本郷の広森神社は天照大神を祀り、正保二年に佐々木角兵衛が勧請したとも、天文年中に鍛冶を本業とする奇才の佐々木式部が祀ったとも伝えられる。この社の大鳥居に額を掛けると、夜のうちに落ちて砕けることが何度も続いた。式部が神意を占ってある朝参拝すると、神殿いっぱいに大蛇が黒雲に包まれてとぐろを巻いていた。式部は神の意を察して藁で大蛇を作り鳥居に掲げたところ、その後は怪しいことが起こらなくなった。以来毎年藁の大蛇を作って掲げ、昭和十年に石の大鳥居ができた時には赤銅の大蛇も奉納されたが、昭和三十年に盗まれたという。

原典より

これはこのお社の大鳥居に額をかけると夜のうちに落ちて砕けること一再でなかったので佐々木式部が神意を占って或朝参拝したところ、…—— 高田郡史 民俗編――伝説(高田郡(編)・高田郡史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

高田郡史 民俗編――伝説(高田郡(編)・高田郡史)

『高田郡史 民俗編――伝説』は、広島県高田郡の郡史の民俗編のうち、伝説の部である。吉田町・美土里町・甲田町・八千代町・高宮町・白木町などに伝わる八岐大蛇退治、毛利元就の百万一心、弘法大師のいろは石、つきものを落とすというはりいぶきの枯木などの話を、土地ごとに取り上げる。多くの話に、かつて村々から提出された「国郡志下調書出帳」の該当記事を原文のまま並べ、古い記録と今の語りとを照らし合わせている。

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