手首を掴まれた小人の別れ
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どんな伝承か
天塩川筋の話である。まだシャモがいなかった頃は皆が幸福で平和であった。その頃コルポックンという小さな人がいて、時々いろいろな珍しい物を持って来てくれたが、誰もその姿を見た者はなかった。夜明け前にそっと来て、戸を少し開け、その隙間から手を入れて置いて行くのである。エカシたちは、その姿を見ると罰が当たると言っていたが、ある時一人の若者がどうしても見てやろうと、夜中から戸の蔭で待ちつづけた。明け方、静かな足音がして戸が少し開き、小さな可愛らしい手が宝物を差し出したので、若者は手首を掴んで引きずり込んだ。小人は自らをコロポックンと名のり、姿を見られたからもう来ないと言って草の葉の蔭へ逃げ去った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。
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名寄市の伝承
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