月の中に立たされた水汲み嫌いの童子
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どんな伝承か
童子に水を汲ませようとしたが、どうしても嫌だという。童子は炉縁の前の台木を火箸で叩き、お前は台木だから水など汲まずにすむと言い、炉縁も戸口の柱も入口小屋の柱も同じように叩いてまわった。やがて川端へ下りたきり帰らないので探しに行くと姿がない。川を下るとイトウの群れに会い、童子の居場所は知っているが人間から大口めと言われるので教えないと言う。アメマスもマスも、それぞれ悪口を言われるのが癪だと教えない。最後に会ったサケの群れは、人間が神魚と呼んでくれるのが嬉しいと言い、童子は水汲みを厭うた神罰で手桶を提げ月の神のもとに立たされていると教えた。見上げると童子は月の中に立っていた。
原典より
童子は、炉縁の前にある台木を火箸で叩いたり、つついたりしながら「美しいなあ、汝は台木だから(人でない故)、水など汲まずにすむんだ。—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。
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