鰭に針が刺さっていた大鱈
どんな伝承か
殿様の姫のもとに、一人の侍が通ってくるようになった。だがその肌はいつも冷たかった。おかしいと思った乳母は、侍の袂に針を刺しておくよう姫に言った。姫が言われたとおりにすると、侍が帰ってから大雨となり、大時化になった。やがて、現在ゴンダラと呼ばれている浜に、五駄もの大きさの鱈が打ち上げられ、その鰭に姫の刺した針が刺さっていた。それからその土地をゴンダラと呼ぶようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。