酒顚童子の身の上を語る童児口説
どんな伝承か
分水町に伝わる「童児口説」は、酒顚童子の身の上を節につけて語る歌である。もとは砂子塚の権九郎の家の生まれで、親が並んで吉田へ養子にやったが手に負えず、西の国上の方丈のもとへ稚児に上がった。十六歳のころ、器量のよさに庄屋や村長の娘たちが慕って文を寄こしたが、見もせずつづらに入れておくと、人の思いが焰となって立ちのぼり、顔に角が生え金歯が現れた。以後は弥彦の明神に弓や刀で叱られ、高野では大師に追われ、鬼の住む丹波の山へ落ちついて鬼と酒盛りをすると歌いおさめる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。