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駄栗毛左京と諏訪明神の鬼女

所在地新潟県佐渡市沢根(諏訪明神)
年代伝承(口承)
登場駄栗毛左京、本間摂州、弥三郎、本間摂州の家臣(体験者)、沢根白山の城主、越後弥彦の百姓(鬼女の子)
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

沢根白山の城主本間摂州の家臣、駄栗毛左京は、八月十三夜の晩、主命を帯びて一騎で東福の城へ向かった。月の明るい夜だったが、越の高峰に怪しい雲が湧いて海辺を覆い、時雨と稲妻が襲う。諏訪の明神の前を過ぎたころ、馬が跳ね上がって狂うので振り返ると、雲の中から熊の手のようなものが伸びて馬の首をつかんでいた。左京が太刀を抜いて後ろざまに斬ると、鷲のような爪と銀の針めいた毛を持つ肘が落ちた。のち毎夜門を叩く老女が現れ、越後弥彦の弥三郎の母と名乗って先非を悔いたので、左京は肘を返してやったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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