二ッ岩で名を呼んだ盲人音一
どんな伝承か
文政四年、大坂の盲人、音一という者が団三郎を訪ねて佐渡へ渡った。前の年、京で団三郎と名乗る身なりのよい客に会い、佐渡へ来れば富ませてやろうと言われたからであった。ところが二ッ岩まで行って何度その名を呼んでも、応える声はついになかった。のちに聞けば、団三郎は前年の八月に船の事故で死んでいたのだという。加藤典義が書き留めた話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。