杉に釘を打つ夜更けの女
どんな伝承か
猿丸社の内には、道風の筆跡と伝える扁額が掛かる。内殿には古代の観音像と、石に彫った猿が一匹あるという。社の脇に立つ杉の木には、鉄の釘が数多く打ち込まれている。これは、女が言い交わした男に恨みごとなどがあるとき、夜更けにひとり人目を忍んでこの社まで来て打ち込むのだという。もし途中で行き交う人に見つけられてしまうと、必ずその効き目は無いのだと言い伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。