羽島の法輪寺に絶えぬ竜灯松
どんな伝承か
備中集成志の伝えるところによる。日間山法輪寺は窪屋郡羽島村にあり、孝謙天皇の建立、奉行は小野春道、開基は泰澄大師、次いで報恩大師とされる。中州四十八ヶ寺を建てたときの随一の伽藍で、本尊は薬師如来である。境内には小野小町が植えたという松があり、小町の立願の歌と薬師如来の返歌が伝わる。日間山はわが朝で朝間・日間・夕間という三所の霊場のひとつで、七月八日と十六日には昔から絶えることなく竜灯が上がる。ここには光り松があり、竜灯松と呼ばれる。本尊は竜宮から出現したものだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。