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正福寺山の青い火と大蛸に消えた漁師

所在地広島県東広島市安芸津町三津(正福寺山)
年代伝承(口承)
登場花さん、辰さん、三津村の老漁師
出典日本伝説大系 第10巻

どんな伝承か

豊田郡安芸津町の三津村に、花さん・辰さんという老夫婦の漁師がいた。沖からの帰りに正福寺山の中腹で青い火を見て以来、その火は曇りや雨の日に限って現れ、三日目には必ず大嵐になると気づいた。ある晴れた日、二人は赤崎の山とホボロ島の間の小島で、頭の直径が二尺五寸もある大蛸が眠っているのを見つけ、花さんは毎日一本ずつ足を切り取って売った。最後の一本を残した晩に青い火が出た。三日後、辰さんは嵐を恐れて止めたが花さんは無理に漁へ出て、辰さんは海に落ちて行方不明になり、花さんも目を覚ました蛸に巻き込まれて岩の下へもぐられたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第10巻』は、全国の伝説を型ごとに分けて集めた叢書の一巻である。岡山・広島・山口の三県を伝承地とし、蘇民将来、吉備津彦と温羅、厚狭の寝太郎、化け猫、河童駒引き、夜泣き石、姥棄て山などの伝説を、聞き書きや市町村誌、民話集から採って収める。「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」の部に分けて番号順に並べ、各話には伝承地と本文のあとに〔類話〕と近世の地誌などを引く〔文献〕を添える。

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