家康が始めた船橋大神宮の子ども相撲
どんな伝承か
徳川家康が船橋御殿に泊まったのは実際には一度きりだが、船橋には家康にまつわる言い伝えがいくつも残っている。船橋大神宮で今も続く子ども相撲は、家康が船橋へ来たとき子どもが相撲をとるのを見ておもしろがり、大勢を集めて取らせたことに始まるという。また江戸時代の前期、船橋の海は将軍家の台所へ鮮魚を納める御菜の浦だったが、これも御殿に泊まった家康が、献上された魚をうまいと言って以後も納めるように命じたためだと伝えられていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。