御所権現をめぐる初鹿野の七不思議
どんな伝承か
初鹿野は鎌倉将軍三枝守国が隠棲した地とされ、それにまつわる遺跡が多い。七不思議として、白羽の鳩が二羽いること、白羽の鴉が二羽いること、白馬を飼わないこと、御所権現の前の畑に人糞肥料を用いないこと、鶏を飼っても皆どこかへ逃げてしまうこと、萩を食べるとき料理に灰汁を使わないこと、御所柿が熟しきらないことが挙げられる。守国の居館跡は御所平と呼ばれ、そこの畑に人糞を入れると祟るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。