宥範を論破した勝沼休息の法論石
どんな伝承か
立正寺の南方にある輪石庵の境内には、法論の石と呼ばれる石が残っている。亀山天皇の代の文永三年、日蓮がこの石に腰かけ、立正寺の住職であった宥範阿闍梨と法をめぐって論じ合ったと伝えられる。論争の末に住職は日蓮に言い負かされ、それまで奉じてきた真言宗を捨てて日蓮宗へ改宗したという。石は二人が向き合った場所として、今も庵の境内に伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。