周防灘に生きる平家蟹の甲羅
どんな伝承か
周防灘にいる蟹の一種に、怒った人の顔のような甲羅の模様を持つものがある。俗に平家蟹と呼び、平家が壇の浦で滅びて蟹に化したものだと伝えられている。『耽奇漫録』にも怒蟹あるいは鬼面蟹を世に平家蟹というと記され、『故事因縁集』には、元暦二年三月二十四日に平家が長門国赤間関の合戦に敗れ入水して滅び、蟹になったと見えている。『築上郡史』が書きとめる一条である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。