伐ろうとすると起き直る住吉宮の松
どんな伝承か
福岡市博多区の住吉にある住吉宮の境内には、一夜松と呼ばれる老樹があり、幹が神殿の方へ傾いている。永享十一年のこと、この松が社殿の造営の邪魔になるというので、勧進の僧である凡公幸が伐ることに決めた。すると松は二、三日のあいだに少しずつ起き直ったという。天和のころ神社を造営した際にも、奉公人たちが伐ろうと決議すると、一両日で上部が真っ直ぐになった。いまの松は枯れた木から芽を出したものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。