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翁の面で雨を呼ぶ雨引天神

所在地愛知県新城市中宇利(天神社)
年代応永二年(1335)
登場里人
出典愛知県伝説集

どんな伝承か

新城市中宇利の天神社は雨引天神とも呼ばれ、古くから雨を降らせてくれる神として信仰されてきた。昔この社には翁の面が二つあった。応永二年の日照りの折、村人が面を持って雨生山の頂で雨乞いをすると大雷雨となり、面の一つが大水に押し流されて隣国遠江の宇志村へ流れ着いた。宇志の里人はこれを神宝として氏神に祀ったという。一説には雷雨で面が巻き上げられて宇志の湖に落ち、湖中に光るものがあるといって村人が引き上げたのがこの面だったともいう。その後も日照りのときは中宇利近辺の十一か村の者が雨引天神の旗を立て、蓑を着てここに集まり三日二夜の雨乞いをする。帰り道には鉄笠がいるほどの雨になると伝えられる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

愛知県伝説集(福田祥男・1961年(昭和36年))

『愛知県伝説集』は、福田祥男が昭和三十六年に著した愛知県の伝説集である。尾張・三河の山や海、淵や池、地蔵と観音、石や塚、城跡、地名、動物と変化、植物、祟りと怨霊などにまつわる言い伝えを、原型に忠実に再現することをめざして平易な文で語り直し、話の末に郡市名を添える。山の伝説から其の他の伝説まで十五の部に分け、あとがきでは前年に出した『愛知県伝説集・虹と黒潮』を全面的に改稿し増補したと記す。

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