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覚永が建てた玉泉寺の石経塔と経石

所在地埼玉県秩父郡長瀞町大字長瀞藤谷淵(玉泉寺)
年代明和五年(一七六八)
登場覚永、玉泉寺三十七世の法印・石経塔の建立者
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 中

どんな伝承か

秩父郡長瀞町藤谷淵の玉泉寺では、本堂裏の墓地に、角岩の自然石で造られた石経塔が立っている。表には石経塔の文字と戊子九月吉日、沙門覚永の名が、右の面には明和五年の年号が刻まれている。玉泉寺三十七世の法印覚永が、歴代の法印や人々の菩提を弔うために経塚を造り、この塔を建てたと伝わる。墓地を整えるためにこの経塚を掘ると、荒川の玉石に墨で経文を書いた経石が数多く出てきた。玉石には表と裏に一字ずつ文字が書かれていたという。

原典より

墓地の整理のため、この経塚を発掘したさい、多くの荒川の玉石に、墨書の経石が出土した。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。

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