重さで願いの行方を占う石地蔵
どんな伝承か
越谷市野島の浄山寺の本堂に、一つの石から彫られた円い頭の小さな石地蔵が安置されている。座った高さ三十センチ、重さ十四キロほどで、上野の浄名院の妙運和尚の作に倣って作られたものという。持ち上げると大抵の人はひどく重く感じるが、軽いと感じた人は願いがかない、重いと感じた人の願いはまだ成就しないといわれ、願いの行方を伺う地蔵として信仰されている。
原典より
軽いと思う人の念願はかない、重いと感ずる人の念願はまだ成就しないといわれる。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。