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身代わりに斬られた月江和尚の木像

所在地埼玉県さいたま市大宮区大成町二丁目(普門院)
年代伝承(普門院開創は応永三十三年)
登場月江和尚
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 中

どんな伝承か

さいたま市大宮区大成の普門院は、応永三十三年に月江和尚が開いた寺で、和尚の木像の肩には刀傷のような跡が残る。昔、平方に住む男が与野の夜市で買い物をした帰り、水判土観音の近くで盗賊に襲われ、斬り殺されそうになった。その刹那、どこからともなく大男が現れ、男は命拾いをした。礼を言おうと大成の田んぼ道まで付き従うと、大男の姿は普門院の境内でふっと消えた。不思議に思った男が夜明けに月江和尚の木像を拝みに行くと、像の肩が生々しく斬られていたという。今も和尚の命日に傷跡へ濡れ手拭を当てると血がにじむという。

原典より

男はあまりの不思議さに夜明けを待って、日頃信仰する月江和尚の木像にお詣りにいくと、その肩が生々しく斬られていたという。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。

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木像身代わり普門院刀傷

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