伊勢船漂着と島人皆殺し
どんな伝承か
足利期の終わりに近いころのことという。伊勢の国から米を積んできた船が難破し、青ヶ島の岸へ流れ着いた。島の人はそれまで米というものを見たことがなく、亀の甲羅を焼いて占ったところ食い物だと出たので、試しに食べてみると思いのほかうまい。そこでいっそ乗組を皆殺しにして米を奪おうと相談していたが、その企てが船の者に漏れた。逆に夜討ちをかけられ、島人はことごとく討ち取られてしまう。島中を捜すと、幼い男女二人の子が隠れて生き残っていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。