頭に籠められたオシラサマのしん
どんな伝承か
オシラサマは、神附けが滞りなく終わったときに師匠が作って与えるものであるという。祭の日ごとに美しい布で包み添え、頭部には誰にも見せぬ「しん」が籠めてある。大切なものだというが、何の意味かはよく分からない。佐沼の高橋清治郎氏は、それは小さな御幣だと言われた。そういう実例もあるらしいのである。ただしオシラサマは持って歩くが、死霊の口寄せには決して用いない。一年のうちのある季節にこれを祭り、また占を問うこともあるらしいが、地方ごとに作法も変わり、結局詳しいことは分からないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。