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岩木山の二頭の鬼と赤倉の巨人

所在地青森県弘前市(岩木山)
年代伝承(時代不詳)
登場安寿、津志王、姉弟、卍字、錫杖の二頭の鬼、二人の巨人
出典定本柳田国男集 第2巻

どんな伝承か

東北の名山には仏法以前からの異人の言い伝えが残っている。津軽の岩木山でも、山の神は安寿と津志王の姉弟で岩木判官正氏の子だといい、津軽伯爵家の先祖を助けたのは卍字と錫杖という二頭の鬼、山中赤倉の巌窟に今も住むのは二人の巨人だと語られる。話は幾組にも分かれているが根本は一つで、解釈だけが色々になったのだという。後から入った新宗教が由来記の編述に苦心したのも、もとの言い伝えが土民の間にあったからだと柳田国男は説く。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第2巻』は、柳田国男の紀行と旅の随筆を収めた著作集の一巻である。昭和三年一月の自序に続く「雪国の春」や菅江真澄の日記を読み解く文をはじめ、東北の村々の正月、火と炭、浜の暮らしの見聞、「秋風帖」「東国古道記」、昭和十五年十一月の自序を持つ「豆の葉と太陽」などの紀行を並べる。峠や古道、佐渡・五箇山・熊野などの土地を、住む人の暮らしと信仰から見ようとする文が多い。

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