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ヲカの餅と痩馬の祝言

所在地秋田県湯沢市柳田
年代天明五年正月
登場菅江真澄、村の子供たち
出典定本柳田国男集 第2巻

どんな伝承か

雪の正月の第一回の記録は雄勝郡の柳田から始まる。その日記の名を小野の古里といった。粟穂稲穂は信州などとは違い、このあたりでは餅でその形を作る。ヲカの餅というのが奥羽各地の習いであったが、餅を瓢箪の形に中凹みに平めて、家内の男子の数だけこしらえて神に供えた。蔵棚の上ではオケラという植物の根を焚き、その煙を衣類などにたきこめて、悪い病を除けるという仕来りがあった。七日の粥の日には村の内の子供たちが祝言を述べて物を貰いに来る風があり、痩馬と名づけて松の葉に穴あき銭を貫き、この馬痩せて候と言って与えたとある。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第2巻』は、柳田国男の紀行と旅の随筆を収めた著作集の一巻である。昭和三年一月の自序に続く「雪国の春」や菅江真澄の日記を読み解く文をはじめ、東北の村々の正月、火と炭、浜の暮らしの見聞、「秋風帖」「東国古道記」、昭和十五年十一月の自序を持つ「豆の葉と太陽」などの紀行を並べる。峠や古道、佐渡・五箇山・熊野などの土地を、住む人の暮らしと信仰から見ようとする文が多い。

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