谷底で朽ちようとする炭焼の昔話
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どんな伝承か
珍しい話好きが、山を伝って歩く炭焼の中に多いのは事実である。現に佐々木喜善の江刺郡昔話も、たった一人の旅の炭焼が話してくれたというものが九割を占めている。以前、主として金属の冶鋳にばかり炭が用いられた頃には、彼らの物語も多くの神秘と呪法を含んでいた。水の神には銭が毒という蛇銭入の話が山の奥まで分布しているのも、その保存の功労を炭焼に帰すべきではないかと思う。聞き手がもう無くなって、谷底では沢山の好い話が山の樹のように老い朽ちようとしているのではあるまいか。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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奥州市の伝承
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