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七月の十和田湖畔の淋しさ

所在地青森県十和田市(十和田湖)
年代現代(著者旅行時・七月末)
登場柳田国男、著者
出典定本柳田国男集 第2巻

どんな伝承か

柳田国男は東北の夏の緑が強烈で柔らかみに乏しいことを惜しみ、広い平原の大きな風景を整える者が誰もいないと嘆く。十和田に七月末に行ってみると、五月下旬に半ば解けた雪の間からたった一本の桜が咲いていた前回のときよりも、なお淋しかったという。せめて文化式の赤瓦の家なりとも湖畔にあればよいと思い、花巻の温泉では山を眺めるといつも夕方のような気持ちがするので、この山に百合や萱草のような赤い花でも取り合わせてはどうかと言ってみたと記す。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第2巻』は、柳田国男の紀行と旅の随筆を収めた著作集の一巻である。昭和三年一月の自序に続く「雪国の春」や菅江真澄の日記を読み解く文をはじめ、東北の村々の正月、火と炭、浜の暮らしの見聞、「秋風帖」「東国古道記」、昭和十五年十一月の自序を持つ「豆の葉と太陽」などの紀行を並べる。峠や古道、佐渡・五箇山・熊野などの土地を、住む人の暮らしと信仰から見ようとする文が多い。

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