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府中まで広がった五反田節

所在地東京都
年代不明(近世)
登場—
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

五反田節という民謡は、文句の選び方にも発想の形式にも文字文芸の匂いが残るので、純然たる野の声ではなく座敷の産物だろうと柳田は見る。それでもゴタンダという四つの音は、この歌の気分に実によく合っているという。是さま節の変化である初瀬節が関東の各地で歌われながら大和の初瀬では知られていないのに対し、五反田節は地元の人に記憶され、しかも府中の近くまで広まっていた。それは蔦が榎にからむという気取った文句が人を引いたためで、地名そのものへの興味ではなかったと説く。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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