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飛騨荘川の下に埋もれた町

所在地岐阜県高山市荘川町椿原
年代百年ばかり前(見聞は前年六月)
登場柳田国男、越中のボッカ
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

柳田国男が飛騨白川村の荘川を下ったとき、椿原の下流で山の頂から真っ直ぐに切り下げたような大薙を見た。その裾の赤松林の下には、百年ほど前の山崩れで一つの町が埋もれたと荷持ちの越中のボッカが語った。水害の後に来てみると町は跡形もなかったという言い伝えである。柳田はこれを、天然を征服したと思う文明人の慢心を戒める例として、松本君との対話の中で紹介している。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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