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鏡に映して描いたと伝わる肖像

所在地秋田県大仙市板見内
登場菅江真澄、加藤月篷、真澄翁の伝を書いた人
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

秋田県六郷町の高橋氏に所蔵される晩年の菅江真澄の肖像画は、奇怪な風説の種になったものである。もとは同じ仙北郡板見内村の出原某の家に伝わり、翁が鏡に映して自ら描いたものというが、その点は信じ難く、筆致構図の上からも他の本職画家の作であろう。翁がこの地方を巡遊していたのは文政八九年以後のことだから、七十歳もやや過ぎて後の面影で、容貌服装もおそらく当時の真を写していると思われる。同じ家には加藤月篷という人の書いた真澄翁の伝が、この画像と対幅にして伝えられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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