本堂に隙間なく掛かる死者の肖像
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どんな伝承か
鵜住居の浄楽寺は陰鬱な口碑に富んだ寺だというが、その本堂の前には土地のしおらしい風習が見えた。村で玉瓔珞と呼ぶモスリンを三角に縫った棺の飾り、小児の野辺送りに用いたらしい紅い洋傘などに混じって、新旧の肖像画の額が隙間もなく掲げてある。大部分は江戸絵風の彩色画で、近ごろのものまで男は髷があり、女房や娘は夜着のような着物を着ている。三人五人と一家団欒の態を描いた画も多く、それは海嘯で死んだ人たちだと語られた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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釜石市の伝承
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