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池の主が昇天した大雷雨の夜

所在地東京都北区赤羽西(亀ヶ池)
年代明治初期・大雷雨の夜
登場—
出典行楽と史蹟の武蔵野

どんな伝承か

亀ヶ池には主と呼ばれる雌雄二頭の大蛇が棲むと言われていた。ところが池のまわりに人家が建ちはじめると池は半分の三千余坪まで狭められ、近くの住民が塵芥を投げ入れ汚物を洗うので水も穢れた。これを嫌った雄蛇は、大雷雨の夜、弁天堂脇の老松が火柱と化すなか、黒雲を招いて天へ昇ったという。ひとり残された雌蛇も、長年棲み馴れたこの池を去って三宝寺池へ移った。里の人はこれを主の移転と呼んでいる。馬子が蛇の鱗に驚いた出来事は、この怪事から数か月のちのことだったと伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

行楽と史蹟の武蔵野(寺島裕・1937年(昭和12年))

『行楽と史蹟の武蔵野』は、寺島裕が昭和十二年に著し、新生堂から発行した武蔵野の史跡探訪記である。狭山丘や山口貯水池の周辺から、行田・粕壁・生田・淀橋・中野・柴又・多摩御陵などの社寺、城址、古戦場、塚を歩いて訪ね、交通の便とともに由緒や伝説を記す。小橋一太と新井堯爾の序文、著者の自序を巻頭に置き、前著「史蹟の武蔵野を探ねて」に続く行楽案内として土地ごとの短い節を連ねる。

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大蛇池の主昇天怪異火柱

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