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佐太の大神が生まれた加賀の神崎の窟

所在地島根県松江市島根町加賀(加賀の潜戸)
年代伝承(口承)
登場佐太の大神、窟で生まれた神
出典異界巡礼

どんな伝承か

古代の人びとは洞窟を死者の国の入口とみる一方で、神が現れ出て、死者の霊がよみがえってくる場所とも考えていた。『出雲国風土記』によれば、加賀の神崎の窟では佐太の大神が生まれたと語られている。熊野の花の窟が「産立の窟」という別の名でも呼ばれたことと並んで、洞窟が生の国と死の国・神の国とを行き来する通路であったことを示す例として、著者はこの伝えを挙げている。

原典より

『古事記』や『日本書紀』『風土記』が書かれた八世紀の日本人は、洞窟を死の国、地下の国、神の国への入口であり、葬送=墳墓の地とする考えが強かったらしい。—— 異界巡礼(小松和彦) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

異界巡礼(小松和彦)

『異界巡礼』は、小松和彦が著した民俗学の論集である。狐が人に化ける方法と如意宝珠、蓮如絵伝の異人、鬼退治譚と怨霊、家の盛衰をめぐる民話、夢信仰、巫女と陰陽道、洞窟や龍宮の他界観、人を神に祀る信仰、神隠しなどを、昔話・説話・絵巻・お伽草子と高知県物部村などでの調査をもとに論じる。論考と随想を部に分けて並べ、「民俗のランドスケープ」の部には妖怪、凧上げ、祓い、霜月祭り、呪い人形をめぐる小文を収める。

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