葬列を襲う夕立と徳願寺の和尚が祓った猫
どんな伝承か
行徳のかんにむの跡で独り暮らしをしていたいっとこ婆さんが亡くなり、村の六道が棺を担いで葬列を行くと、徳願寺の脇の堰まで来たところで急に雷鳴と夕立が起こった。担ぎ手は棺桶を放り出して逃げてしまったが、徳願寺の精養和尚が棺の上に乗って木剣を振ると雨は止み、目に傷のある寺の猫が飛び降りたという。以来、死者の胸には刃物を乗せるようになったと伝わる。
原典より
27 坊さんの財布II 伝説〔国分・北国分〕1 三人地蔵2 腹切様 (1)〜(2)3 双頭蛇の弁天様4 日枝神社の話 (1)〜(3)5 百萬両のありか—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。