金村の雷神様から水を貰う雨乞い
どんな伝承か
北国分の田中くらが語る。今では誰もそういうものを信用しないだろうと前置きして、雨乞いのときのことを語る。金村(茨城)の雷神様へ水をもらいに行くのだが、その水をもらったら後ろをふり向いてはいけないと言われた。雷神様が、その水を取られては困ると思って追いかけて来るからで、後ろを見ずに一目散に走って帰るのだという。もらってきた水はあちこちに撒く。すると家に帰り着かないうちに、途中で雨が降って来ることもあったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。