鬼の踊りでこぶを取られた爺と二つになった爺
どんな伝承か
爺が毎日山へ樵に行くと雷が鳴り出し、木のうろに雨宿りして眠ってしまった。目を覚ますと鬼どもが酒を飲んで踊っていた。踊り好きの爺は堪えきれず輪に入って踊り、鬼たちはその上手さに感心して馳走をふるまい、また来るようにと土産を勧めた。爺は土産はいらないから邪魔な瘤を取ってくれと頼み、取ってもらって帰った。話を聞いた隣の欲張り爺が真似をするが踊れず、鬼に偽物だと怒られ、前の爺の瘤まで貼り付けられて瘤二つで帰ったという。
原典より
7 米びつの話8 そばやチリンチリンの話〔笑話〕9 印内の重右衛門① 給金決定後② 一背畑 (1)〜(2)③ 田の草取り (1)〜(2)④ 屋根葺仕事⑤ 餅は遠火で—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。