言うことを聞かない人を呼ぶ名いや平
どんな伝承か
昔、いや平さんという人がいて、何につけても言うことを聞かず、「いやだ、いやだ」とばかり言っていた。それで「いや平」という名にしたのだという。そこから、言うことを聞かない人のことを「いや平さんだ」と言うようになった。国分で語られた短い笑話で、人の名がそのまま気質を表す言い回しとして残った由来を説き、結びは「いちがさかえた」と締める。
原典より
13 いちがさかえ☆ 昔話「いんねのじいむ」についてIV 唄〔わらべ唄〕1 数え唄① 一つとや② 一番はじめは (1)〜(2)③ いちじく にんじん—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。