松飾りから恋歌へ続く国分の数え唄
どんな伝承か
「一つとや」で始まり二十まで数え上げる正月の数え唄。一で一夜あければ賑やかだと松飾りを唄い、三で「さんがい松はかずさ山」、四で吉原女郎衆が手まりをつくと続く。五の年男、六のむりに結んだ玉手箱、十で年神様の祭りに橙・搗栗・穂俵を供えると重ねる。十二から先はおそめときん次郎の話になり、身持ちで神楽を上げられぬ、十五夜に二人はおそく出る、質流れのおおめじまと唄って、二十で「二十までおぼえた歌だもの」と結ぶ。国分の藤城こうが唄った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。