守子の思い出を添えた北国分の子守唄
どんな伝承か
「ねんねんころりや おころりや 坊やの土産は何もらた でんでん太鼓に笙の笛」と唄う子守唄。夜なべや稲こきで親が十一時頃まで働く十月から十一月の寒い時分、守子は炬燵に入りたくて眠いが、親に「親のそばにいるから赤ん坊が泣くのだ、そっちへ行って寝かしてこい」と言われる。背中を押さえてだましているうちに、赤ん坊はいつの間にか守子の肩に首をのせて眠ってしまったという。国分の藤城こうと北国分の高橋みねが唄った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。