麦搗き踊り(1)
どんな伝承か
「搗けたよ この麦は 麦はこなれて舞いあがる」と唄う麦搗き踊り、別名を搗けた節という。十七、八の時分にはレコードが無く、皆で輪になって踊りながら唄う盆踊りがあった。麦には凹みに皮が付いていて、高い所は搗けてもそこが取れないので「麦は搗けてもふんどしゃとれぬ」ともじったのだという。昔は親たちが皆自分で搗いて食べたもので、いい声で繰り返し唄うと面白かったと語られる。国分の藤城こうが唄った。
原典より
搗ーけえたあよー この麦は麦は搗けてもだあよふんどしや(ホー) 切れぬー切れたふんどーしだあよーお寺の玄関(ホー) エー時々坊主がなあよーちょいと顔を出す(ホー)—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。