庚申講
どんな伝承か
庚申様の日に夫婦が床を共にすると、そのときできた子は出来が良くないと言われた。それで男衆は庚申様のお堂に集まって籠もったという。籠もるといっても一晩中神に祈っているわけではなく、朝方まで酒を飲み茶菓子を食べながら、世間話や作物の出来不出来を語り、女の品定めのような話もあったのだろうという。そんな話にも飽きて無尽が始まったとも聞くと語られる。事情を知らない新婚の夫婦が一緒にいると「ゆんべどうだったかね」と冷やかしたものだが、今は詣るだけで夫婦別々ということは無くなったという。国分の伊藤あさが語った。
原典より
庚申さまの日に夫婦が床をいっしょにすると、そのときできた子供はできがよくないって話聞きましたよ。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。