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じゅん菜池で鰻を百匹獲った子供のころ

所在地千葉県市川市国分(じゅん菜池)
年代昭和初期
登場富川初太郎
出典市川の伝承民話 第1集

どんな伝承か

国分のじゅん菜池での思い出。子供のころ祖父の舟に乗せてもらい、竿の先に鎌をつけてじゅん菜を刈り、浮いた芽を摘んで汁の実にした。三、四軒はこれを商売にするほど採れたという。池は三尺先まで泥が深く、足を入れると鰻が触れ、三十分で百匹も獲ったことがあり、鰻カキという針のついた道具を使った。昭和八年か九年の旱魃には鰻が白く浮いた。泳いで死んだ人もいる恐ろしい池だったが、教導団ができて練兵場の土埃が大雨で流れ込み、長年のうちに底が上がって田より高くなった。戦後の食糧難に国の補助でドイツ掘りの井戸を掘り、下の十五町歩の田を潤したと語る。

原典より

私ら子供の時分には、舟で家のお爺さんに乗っけられて、行きましたよ。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))

『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。

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