延命寺で大数珠を回す百万遍
どんな伝承か
新井の年中行事の一つ、百万遍の数珠の話。正月十七日に延命寺へ年寄りたちが集まり、真ん中に一人の老人が座って、その周りの皆が大きな数珠を撫でながら回した。神主がお札を裃に差して厄除けや悪魔払いを唱え、村境にお札を建ててぐるりと回ったという。昭和七年ごろに始まり昭和四十年ごろまで続いたが、交通が激しくなったのを理由に廃止された。新井には多くの年中行事があったが、やめてしまったものが多いと語られる。
原典より
正月元旦、夜明けを待って、お米を紙のおひねりにして神社へ持って行って、拝む。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・1980年(昭和55年))
『市川の伝承民話 第1集』は、市川民話の会が昭和五十五年に編んだ民話の資料集である。市川市教育委員会の事業として昭和五十四年度に千葉県市川市の国分・北国分・行徳・南行徳で行った採訪調査のうち、テープ起こしを終えた語りを、方言も残して話者の息継ぎのままに記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部に分けて地区別に並べ、話末に話者・地区・記録者の名を添える。