いぼを取る妙見様と日蓮の息がかかった柱
どんな伝承か
曽谷の安国寺にある妙見様は、いつの頃からか「いぼとり妙見」と呼ばれ、いぼができると人々が参詣し、近年も詣でる者があったという。千葉神社の妙見様と一木二体とされ、千葉の妙見に参った人は必ず曽谷にも参らねば御利益がないといわれる。かつては正月十五日に団子を供えた。また日蓮大聖人が説法した折の息がかかった柱だとして、熱心な信者は題目を唱えながら妙見堂の柱をさすって通るため、柱はすっかり光っている。その柱は日蓮の時代のままのものだと伝えられる。
原典より
今千葉神社なってる所にも妙見様あんですよ。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))
『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。